フェラーリ・ルーチェ:跳ね馬が電動化へ、アメリカのネットは納得せず
フェラーリは正式にルーチェのベールを脱がせた。同社初の完全電気自動車(ゼロエミッション、内燃エンジンなし)だ。最高速度310km/h超、公称航続距離530km超、そして価格は50万ユーロ以上からスタート——スペック上はスーパーカーの数字だ。しかし現実には、少なくともアメリカのフォーラムでは、まったく別の話になっている。

重要ポイント
- 公称パフォーマンス:フェラーリ・ルーチェは最高速度310km/h超、航続距離530km超を達成。
- 価格帯:50万ユーロ以上からのスタートで、超高級EVセグメントに位置づけ。
- 米国市場の反応:アメリカのファンはそのデザインをエントリーレベルの電気自動車である日産リーフと比較している。
問題はバッテリーではなく、ブランドにある

アメリカのネットはルーチェを徹底的に叩いた。日産リーフ(日本製エントリーレベルの電気自動車、約3万ドル)との比較は残酷であり、何よりマラネッロにとって危険だ。フェラーリが売っているのは自動車ではない——ブランドエクイティ(ブランドの知覚価値)を売っているのだ。地球上で最も裕福な顧客層がスリルを感じなければ、50万ユーロという価格はキャバリーノのCFO(最高財務責任者)にとって夜も眠れない問題となる。
東京は注視し、マラネッロは応えなければならない
日本の自動車産業がフェラーリの動向を注意深く観察しているのは興味深い。模倣するためではなく、プレミアム市場がアイデンティティを失わずにEV(完全電気自動車)への移行をどこまで許容できるかを見極めるためだ。マクロの構図は明確だ——欧州の規制圧力が全メーカーを電動化へと押し進めているが、エンジンの咆哮にブランド価値の根幹を置くメーカーは、壊滅的なブランドダイリューション(ブランドアイデンティティの希薄化)のリスクを抱えている。ルーチェはグローバルな試金石だ。そして今のところ、その評価は保留されたままだ。
