重要ポイント
- 投資:アナログ・デバイセズ(ADI)がタイ・チョンブリのアマタシティ工業団地に190億バーツ(約5.15億ドル)規模の新工場設立を正式発表した。
- 技術と持続可能性:同施設はADIの世界初のLEEDプラチナ認証取得を目指す生産拠点となり、IC・PCB設計や故障解析ラボを統合する。
- 雇用:計画では短期的に2,500人の新規雇用が見込まれ、現地スタッフは1,300人から、新たにエンジニア500人・技術者500人を加えた体制へ強化される。
タイのエクニティ・ニティタンプラパス副首相兼財務大臣は、2026年7月12日、タイ投資委員会(BOI)の代表団を率いてチョンブリ・アマタシティ工業団地内のアナログ・デバイセズ新工場を視察した。この訪問により、190億バーツ(約5.15億ドル)規模の投資が正式に発表され、タイを半導体設計・試験のハブとする狙いが示された。

買収から統合型工場へ
ADIは2021年のマキシム・インテグレーテッド・プロダクツ買収以降、タイで事業を展開している。同社はこの拠点を基盤として、バリューチェーンの一部を上流工程へ移す決定を下し、IC・PCBチップ設計、故障解析ラボ、研究開発活動を包括する拠点を構築した。
環境認証を社内基準として位置づけ
同工場はエネルギー・環境評価制度における最高ランクであるLEEDプラチナ認証の取得を目指している。実現すればADIグループ全体で初の取得例となり、この施設の技術的特徴に加え、プロジェクトを特徴づける要素となる。

現地雇用の拡大
ADIは現在、タイ人従業員1,300人を抱え、そのうち450人がエンジニアおよび研究者である。拡張計画では2,500人の新規雇用を目指し、新たにエンジニア500人、技術者500人を加える予定である。工場の経営陣は全員タイ人で構成され、マネージング・ディレクターのウィラット・スリアモーンキットクル氏が指揮を執る。
輸出額の実績
BOI事務局長のナリット・テオサティーラサック氏は、この投資をハイテク分野で政府が誘致を目指す「第三の投資波」の一環と位置づけた。2025年、ADIは980億バーツ相当の製品を輸出し、2026年には1,300億バーツまで伸びると見込まれている。

チョンブリの新工場は、こうして半導体の世界的サプライチェーンにおける設計・試験拠点として組み込まれ、今後の会計年度において現地の技術者育成やタイの輸出動向に直接的な影響を与えることになる。
