要点

  • 新たな金融部門: MMM Capitalは登録資本金5000万バーツの「MMM Mega Fin Holding」を設立し、傘下に抵当担保融資を扱う子会社「Housing Assist Capital」を置く。
  • ポートフォリオ目標: 2028年までに融資残高7億バーツを目指し、タイ証券取引所の「JUMP+」プログラムに参加。今後3年間で純利益の年平均成長率40%を見込む。
  • 株主構成の変化: GENCOが第2位の大株主として浮上する一方、KGIは上位10株主から外れた。

不動産仲介業から与信提供者へ

MMM Capitalは、タイ証券取引所に上場する不動産仲介企業として初めて、社内に金融部門を構築し始めた。同グループは従来、独立系エージェントのネットワークを通じて一戸建て、二世帯住宅、タウンハウス、コンドミニアムの販売を手掛けてきたが、2026年3月、登録資本金5000万バーツの持株会社「MMM Mega Fin Holding」の設立を承認した。



MMM Capital、タイで住宅ローン部門を新設 - Foto 1

持株会社設立から数日後、MMM Mega Fin Holdingの完全子会社として「Housing Assist Capital」が設立された。同社は、返済能力が確認された個人顧客を対象に、不動産を担保とする抵当融資の提供に特化している。掲げられた目標は、2028年までに融資残高7億バーツのポートフォリオを構築することだ。

安定収益モデルへの転換

MMMのCEO、ニシャ・ロジワッタナ氏は、今回の展開を購入者と開発業者の双方をカバーする「金融パズル」の一片と位置づける。構造的な変化は収益源にある。従来の不動産取引ごとの仲介手数料に加え、同グループは融資利息という安定的で予測可能な収益源を取り込むことになり、不動産市況の変動による影響を受けにくくなる。



MMM Capital、タイで住宅ローン部門を新設 - Foto 2

この戦略は、成長段階にある上場企業を対象としたタイ証券取引所の「JUMP+」プログラムを基盤としている。同社は今後3年間で純利益の平均40%増加を目指している。

株主基盤の変動

株主名簿の締切後、環境保全のための管理・開発事業を手掛けるGENCOが、MMMの第2位の大株主として名乗りを上げた。同時期に、金融仲介業者のKGIは上位10株主から姿を消した。



MMM Capital、タイで住宅ローン部門を新設 - Foto 3

市場の見通し

タイの不動産市場は2026年後半に回復の兆しを見せている。MMMはこの戦略を「新たなSカーブ」と位置づけ、販売・融資・アフターサービスを一つの事業構造に統合することを目指している。